3月になりました。

  • 投稿日2017年03月2日

少しづつ日中の気温もあがり、過ごしやすくなって参りました。

院内の周りを彩る樹木もこれから春に向けて準備をしているようです。

先週末はMIの勉強会に参加してきました。

さて、突然ですが、「MI」ってご存知でしょうか。

Minimal Intervention(ミニマル インターベンション)の略称で、最小限の侵襲によるむし歯の治療という概念です。 従来の治療の様に、予防拡大や、治療部位の明示化という考えのもとに、健康なエナメル質も大きく削ってしまうのではなく、可及的にむし歯になっている部分のみを最小限の範囲で削り取り、健康な部分を多く温存することで、本来の歯の形態を維持して長期に渡り健康な歯の機能を保つという最大の結果を目標とする考え方です。 ルーペやマイクロスコープを使用して行う拡大視野での治療が基本です。治療部位を拡大して見ることでむし歯の進行具合や歯のすり減り方、歯肉のコンディションなど、肉眼では知りえない多くの情報が見えてきます。

むし歯を削る際にも、MI治療専用の極小の切削器具を使用して、安全確実に虫歯の部分のみを削り取ることが可能になります。 むし歯の除去が正確に完了したら、ほとんどの場合はコンポジットレジンという材料で当日中に歯と同じ色でつめ物まで完了します。大変優れた材料ですが、削った部分に緊密につめるのは場所によっては大変難しく、技術、知識の両面で常に研鑽し続ける事が求められます。

mi 前

当院では、ルーペ、MI用切削器具、MI用バー、う蝕検知液、ラバーダム、コンポジットレジン、隔壁のためのマトリックスなどの多様な器材・道具を使って、精密なMI治療(コンポジットレジン)を行なっています。

歯は削ってしまえば元には戻りません。

そうなる前に事前の対策をして健康を維持していきましょう。

院長 三隅 賢祐

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