オーラルフレイルを予防。そして健康へ。
- 投稿日2016年10月20日
まだまだ秋というのに暑さが残りますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて先日、ある研修会に参加して参りました。
『オーラル・フレイル』
この言葉をご存知でしょうか?
「歯科口腔機能の虚弱」「口腔機能低下症」「要介護性口腔症候群」等の総称です。 簡単に言い換えますと、食べ物を噛むことが出来ない状態や飲み込みが難しい状態になる事です。 そこまでフレイル(虚弱)が進行してしまうと、健全に戻る事がとても難しくなります。 もちろん歯科治療やリハビリをすることによって改善する事は出来ますが、そのまま進行すると介護が必要な状態になってしまいます。
歯を失う → 食べ物が偏る → 咬む筋肉の衰え → 咬めない、飲み込めない → 介護が必要
上記の様に1本の歯を失う事が引き金となり、要介護の状態になってしまうという事です。 歯周病で歯を失うと、軟らかい食べ物を好むようになり、結果偏った食事で栄養のバランスが崩れ、筋力が衰えていきます。 筋力が衰える事で、食べ物を噛むことが出来ない状態や飲み込みが難しい状態になり、介護が必要な身体になってしまいます。 そうならないために早い段階での歯の治療と予防はもちろん、しっかりと食事が噛める様な噛み合わせの治療などがとても大切です。
歯周病の治療や歯を失ったときの治療を受けるのはもちろんのこと、滑舌の衰え、食べこぼし、わずかのむせ、噛めない食品が増えるなどのささいな口腔機能の低下を軽視しないことが大切です。この僅かな口の衰えは身体の衰えと大きく関わっています。
オーラル・フレイルの予防という新たな考え方を示し、健康をサポートしてまいります。
院長 三隅 賢祐
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