これから寒い季節を迎える前に

  • 投稿日2020年11月23日

先週からの日中の暑さから、今週から少しずつ冬の気温が戻りつつありますね。色んなウイルスに対抗すべく、免疫力を上げる事は大切です。

所で、歯周病についても免疫力が重要な要素であることはご存知でしょうか。 免疫力が低下すると病気にかかりやすくなったり、長引いたり、繰り返すといったことが起こります。免疫は全身の健康を支える大切な役割を担っている機能ですが、口腔内では特に歯周病と深く関わっています。 歯の周りで増加した細菌が歯周病発症の原因になるのですが、ただ歯周病菌が増えれば必ず炎症が起こるというわけではありません。その要因はさまざまですが、その中で一つ免疫細胞の効果が挙げられます。免疫細胞は歯周病菌が増えて悪さをしないよう戦ってくれるのです。だから免疫力があれば細菌との戦いに勝ち、歯周病の発症しにくい健康な状態の口腔内をキープできます。 ところが免疫力が弱まっていると、免疫細胞は少ない数の細菌にも押し負けてしまい炎症が発生します。それが長い間続くようになると、歯茎の下で細菌と激しい攻防戦を繰り広げるようになるのです。この戦いによって歯茎の腫れや出血がひどくなり、口腔内の環境は悪化します。 免疫の強さは、歯周病の進行を左右する要素の一つなのです。 そんな大切な免疫力ですが、いつも良い状態であるとは限りません。免疫力は20代でピークを迎え、そこから少しずつ下がっていってしまいます。そして年齢が高くなるにつれて、歯周病患者の割合が増加します。これも加齢によって免疫力が下がり、歯周病菌と戦えなくなったことが1つの理由として考えられます。 歯周病は細菌と免疫力のバランスによって進行してしまうため、免疫力が低下しているときこそ細菌を減らすために歯磨きやクリーニングをしっかり行うことが重要です。 今回は歯周病と免疫力の関係性についてお話ししました。歯周病は自覚症状がなく進行していくことが多いため若いうちから定期的な検診でのチェックをお勧めします。早期発見できるよう検査を受けていただけたらと思います。

これから、年末に向けて予約が混雑する事が予想されますので、お早めの予約がおすすめです!

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