国民皆歯科検診

  • 投稿日2022年05月31日

歯科検診をめぐって、国の新たな方針が示されました。

「国民皆歯科検診」

つまりすべての国民が歯科検診を受けることを意味するのですが、 この実現にむけて検討を始めることが、政府が6月上旬にまとめる いわゆる「骨太の方針」に明記されていることが発表されました。

そもそも日本の歯科検診の受診率は世界の先進国に比べて非常に少ないという現状があります。

検診を拡大したい背景については「歯周病などを予防することでほかの病気の予防にもつながる」ということです。

歯周病は感染によって引き起こされる疾患で、 歯の周りの歯ぐきや、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。 最悪の場合は歯を抜かなければならなくなります。 この歯周病が、誤嚥性肺炎や糖尿病、心臓病、脳梗塞といった全身疾患や、 早産などにつながるとのデータも近年においてはわかってきています。

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“万病の元”である歯周病からほかの病気につながるケースを予防できれば、 結果的に全体の医療費を抑制できる可能性もあるといいます。 歯が19本以下の人に比べて20本以上ある人のほうが 比較したすべての世代で医療費が少なくすんでいるというデータも出ています。

実施方法としての 具体的な方法はまだこれからだということです。 いずれにせよ、口腔内の健康は全身の健康のためにも非常に大事です。

皆さんもしっかりと口腔ケアしていきましょう。

 

院長 三隅 賢祐

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